アジアフォーカス・福岡国際映画祭2020(3)昨夜、あなたが微笑んでいた| Last Night I Saw You Smiling

以前から興味のあったアジアフォーカス・福岡国際映画祭ですが、今回「行こう!」と決めたのは、この映画が上映されると知ったから。

『昨夜、あなたが微笑んでいた』/Last Night I Saw You Smiling
2019年/カンボジア、フランス/78分
監督:ニアン・カヴィッチ
◎予告編動画はこちら

カンボジア・プノンペンで半世紀以上の歴史を持つ集合住宅「ホワイト・ビルディング」の取り壊しを追ったドキュメンタリー映画です。


実はこの作品との出会いは、プノンペンで開催されたカンボジア国際映画祭。コロナ禍が深刻になる直前のギリギリのタイミングで参加でき、上映時にはニアン・カヴィッチ監督による挨拶もありました。カンボジアのことを描いた映画を、カンボジアの映画館で、現地の方たちと一緒に鑑賞するという、とても貴重で幸せな体験でした。

ただその時には、ポル・ポト政権時代を含め「ホワイト・ビルディング」の辿った歴史の知識をほとんど知らず、しかも英語字幕だったので、福岡で再会できることが本当に嬉しくて。

あらためて日本語字幕で見て、英語でもそこそこ理解できてたんだなって安心した(笑)ので感想は省略しますが(カンボジア国際映画祭の感想はこちら)、アジアフォーカス用に監督が寄せてくれたビデオ・メッセージがとても良かったです。コロナ禍によるストレス、海外に向けたロケ誘致に積極的だったカンボジア映画産業が大きな打撃を受けていること、スタッフとのやりとりがリモートになり難しさを感じていることなど、誠実に語ってくれています。

2度あることは3度ある、って言葉もあるよね。いつかまた監督に会えること、監督の次回作にも会えることを期待しています!カンボジアにもまた行きたーい。