アジアフォーカス・福岡国際映画祭2020(1)悲しみがとまらない映画祭


日本を代表するアジア映画のイベント、アジアフォーカス・福岡国際映画祭に行ってきました。2020年で30回目を迎えるそうです。すごい。私の記憶にある限り、毎年9月の連休のころ(最近シルバーウィークと呼ばれる、あの頃)に開催されていて、チャンスがあったら参加してみたいなぁと思っていた映画祭です。今回の会期は9月20日(日)〜24日(木)の5日間でした。

会場は博多駅から徒歩15分ほどの、キャナルシティ博多という商業施設内にあるシネコン、ユナイテッド・シネマ。まず、このキャナルシティが、迷子になりそうな複雑なフロア構成でして。

さらに、これは日本の映画祭あるあるなんでしょうか(山形のドキュメンタリー映画祭の時もそうだったし、大阪のアジアン映画祭も同じく)映画祭をやっていることが街中で…というか、シネコンが入ってる商業施設内ですら案内されておらず、ほんまにここでええの?と不安になりました(笑)。

コロナ禍ということで、海外ゲスト招聘なし、座席は間引き、チケットも前売りがなく当日販売のみの扱い。前売りがないのは遠方からの参加組には厳しいですね。見たい作品が見られるのかどうか、現地に行くまでわからないという。まあこんな状況で映画祭をやってくれるだけでもありがたいと思おう。

愚痴が続いてしまいますが、参加したのが初日と2日目(9月20日〜21日)だったことを差し引いても、オペレーションが残念な映画祭でした。チケットを買うときに、その作品がドキュメンタリーなのかフィクションなのか受付スタッフに尋ねると「わかりません」。わからないのは仕方ないにしても、周りにたくさん他のスタッフがいるのに、確認も、調べようともしない。翌日は朝から香港映画が見たくて、人気がありそうな作品だと思ったためチケットの販売開始時間を確認したのですが(その時、答えをもらうのにも15分くらい待ちました)、結局言われたとおりの時間に始まらず30分ほど待つ羽目に。そのことをその場にいたスタッフに伝えましたが、すみませんの一言もなかった。こっちはわざわざ確認して、早起きして来たのにさ。現場の最前線のスタッフってほぼボランティアだと思うけど、ボランティア個人がどうこうじゃなく、運営事務局の姿勢の問題(なぜなら私もイベント運営側の仕事をしたことがあるので、なんとなく想像できるのです)。

楽しみにして期待していた分、悲しいなと思うことがいっぱい。I can't stop the 悲しみ。悲しみが止まらない。後日、映画祭のアンケートでも意見を述べておきましたが、あまり改善されなさそうだな(と思ってしまう雰囲気だったのが一番悲しい)。

何の作品を見たかなどは、この次に。