第21回ソウル国際女性映画祭(6)A French Woman



ソウル国際女性映画祭の鑑賞1本目は2019年の韓国映画『A French Woman』。全然記憶になかったけれど、5月に参加した全州国際映画祭でも上映されていた作品でした。

ちなみに、これがチケット。チケット◎あとかコンビニ発券とかの味気ないやつじゃなくて、ちゃんと映画祭の公式イラストが入ってるのがヨイ。



主人公は40代の女性ミラ。若い頃に留学し、そのままパリで20年近く暮らしていた彼女が、帰国して旧友と再会するところから物語は始まります。現在と過去、韓国とフランス、現実と妄想を行ったり来たりしながら進み、セリフの量も多くて、英語字幕を追うのがやっと。

見終わった直後は、正直、半分も理解できなかったなぁと思ったんだけど、上映後の質疑応答を通じて、作り手の思いに少しは触れることができた気が。

本作が4本目の長編となるKIM Hee-jung監督自身、ポーランドの国立ウッチ映画大学に留学経験があり、それが脚本に活かされていること。韓国には、中年の女性を主人公に据えた映画がないので(韓国のみならず、日本にも、ハリウッドにも、おそらく世界的に見て少ないはず)、作りたいと思ったこと、など。




Q&Aセッションがある上映はやっぱりいいな〜。韓国の映画祭のお客さんってみんな熱心だし、映画の本筋に関連する鋭い質問を投げるので、聞いていて楽しいんです。全州でも感じたことだけど、映画祭付きの通訳さんがまた上手で(一緒に行った友人は、国際協力・多文化共生系NGOの代表をしてるんだけど、彼女も「レベルが違う!と驚いてたぐらい)。

印象的だったのが、登壇した監督も、主演俳優のKIM Hojungさんも、めちゃめちゃ楽しそうに喋っていたこと。予算も少なく撮影期間も短いなか、みんなで作り上げた雰囲気が伝わってきました。

A French Woman
2019
Korea
Director: KIM Hee-jung

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全州国際映画祭|A French Woman

◎ 参考
KIM Hee-jung| IMDb
Lodz Film School
ポーランド映画短篇選 ウッチ映画大学の軌跡|INTRO