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日本から直行便の飛行機がある都市(ソウルや釜山など)に比べ、現地に行くのに時間がかかる全州。言葉ができない人(はい、わたし!)には、より壁が高く感じられるかもしれません。
でも実は、ビギナーにこそオススメしたい映画祭です。
最大の理由は「ほどよい規模」であること。(※1)
映画祭の会場、宿、食事処がすべて徒歩圏内。ちょっとした観光や買い物も困りません。
シャトルバスのことなど、開幕ギリギリまで公式ホームページに掲載されずモヤモヤしたけど(あくまで英語版。韓国語版に早めに載っていたのかは不明)、全州自体が観光地なので、調べればとりあえず旅の情報は出てきます。
また、上映作品のチケットに関しても、ネット予約分が早々に売り切れる作品もあるものの、当日券は比較的入手しやすいそう。(帰国後、詳しい方に教えていただきました。)
「国際」映画祭なのに英語の事前アナウンスが少ない(映画祭の公式ツイッター等)ことにはやはり不便を感じましたが、現地でのチケット発券や道を尋ねたときは問題なく英語が通じたし(少なくとも私が遭遇したスタッフさんは、スマホの翻訳機能等を使いながらでもコミュニケーションをとってくれました。当たり前と思われるかもしれないけど、なかなかできないことです)、Q&Aセッションの場でも、そこに1人でも通訳が必要な人間がいれば、きちんと対応してもらえました。
そして、釜山のときもそうだったけど、フルカラー印刷の公式ガイドを無料で配ってくれるし(有料で買わないとサインの列に並べない、なんてケチ臭いことは言わない!)、何よりスタッフにも(※2)お客さんにも、若い人が多いことにとても刺激を受けました。その若い人たちがQ&Aセッションでビシビシ鋭い質問を投げる姿を見ると、映画本編より感動してしまう(笑)。
全州に到着した初日、会場のBOX OFFICEでチケットを発券してもらっていたら、そのすぐそばの全州ドーム(特設会場)で、ちょうどスターウォーズの旧作の上映が始まるところでした。土曜日の夕方だったせいもあるでしょうが、年配の方から子どもまで、たくさんのお客さんが訪れていました。中には、まるで近所のコンビニにつっかけ履いて来ました的なラフな格好の家族連れも。映画祭には市民割引の設定があり、ドーム上映作品は1人300円くらいで見られるようになっています。4人で見ても約1,200円。そりゃ、つっかけ履いて来るわな。いいなぁ。
すでに日本の映画ファンの間では、韓国映画に秀作・力作が多いことは有名ですが、映画を作る側の人たちだけがスゴイのではなく、見る側の人たちの目も肥えているというか、しっかり育まれているというか。
そんなことを感じながら、気がついたら、すっかりこの映画祭のファンになってしまっていました。
またいつか戻って来れたらいいな。いや、戻ってくるぞ!
◎参考
※1:何年か前に、メイン会場にいろんなイベントを集約したとか
韓国の3大国際映画祭 < 韓国文化コラム | ソウルメイト韓国語教室
※2:課題として参加している学生さんもいる模様
[MOOSIC COLUMN #4]「暁闇」韓国・全州国際映画祭最大キャパシティのスクリーンが完売! 熱狂のうちにインターナショナル・プレミア上映が終了!