ベトナム映画祭2018|案外知らないベトナムのこと

大阪・九条のシネ・ヌーヴォで開催されていた「ベトナム映画祭」に行ってきました。

横浜、大阪、東京、名古屋と巡回するベトナム映画の特集上映イベント。2018、とあるからには、2017や2016があったのか?と思って調べてみると、こちらは日越国交樹立45周年の記念事業とのこと。今回が第1回目のようです。

ベトナムと言えば、まず何を思い浮かべるでしょうか?

かつてのベトナム戦争や帰還兵のその後の人生をテーマにした多くのハリウッド映画。『地獄の黙示録』『プラトーン』『タクシードライバー』『7月4日に生まれて』…数えたらきりがない。ミュージカルなら『ミス・サイゴン』。

また近年の日本では、ベトナム料理やベトナム雑貨が、特に若い女性の間での人気が高く、そのイメージがすっかり浸透しているのではないでしょうか。

モン族の少女 パオの物語』は、山岳地帯に住むモン族の少女のお話。日本の外務省の基礎データによると、ベトナムには50以上の少数民族が暮らしているとか。映画の中では近代化が及んでいない山奥の素朴な風景が印象的ですが、女の赤ちゃんが生まれても祝福されないといった男尊女卑的慣習や、世代を超えた男女と親子の愛憎の物語が描かれています。製作は2007年。いま、彼らの生活はどのように変化しているでしょうか。

『ベトナムを懐う(おもう)』では、冬のニューヨーク、ベトナム移民の家族の歴史が映し出されます。舞台設定は1995年。ベトナムとアメリカの国交正常化が実現した年ですが、それまでの半世紀、常に戦禍の中にあった歴史を振り返ると、彼らがどんな覚悟で海を渡ったか、望郷の思い、世代間のギャップについて、より深く理解することができます。

かく言う私も、ベトナム=生春巻き、アオザイ、ぐらいのイメージしかなく、映画を見てから「これはどうなっているんだろう?」と思うことがあって、ちょこっと調べてみたのです。外務省のホームページのベトナム基礎データ、とっても参考になる〜!

面積:32万9,241平方キロメートル
人口:約9,370万人(2017年,越統計総局)
首都:ハノイ
民族:キン族(越人)約86%,他に53の少数民族
言語:ベトナム語
宗教:仏教,カトリック,カオダイ教他

モン族の少女 パオの物語』で、村の広場みたいなところに教会が建っていたのも納得。

いつか必ず、行ってみたいな。